《MUMEI》 「よーし、ホームルーム始めるでー?」 「───────」 「碧依っ、ほら起きなって〜」 「ん〜‥? ぅわっ」 未玖の顔が、目の前。 「寝ちゃダメだよ碧依〜」 「〜〜〜‥あたし昨日寝てないんだってばぁ」 「また深夜番組見てたんでしょ〜」 「違うよ、ずっとベッドにいたんだけど眠くならなくて──」 と言い訳を洩らしている私は、卯月碧依。 今年、高校3年生。 私の1つ後ろに座ってるのが、親友の星野未玖。 「おーい2人、何話しとるん?」 「ぁ‥、ぃぇ‥」 前へ |次へ |
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