《MUMEI》

暫く沈黙が続いた

美樹「私はね、…今は、自分の為に、雅治と一緒に居るんだよ…」

真樹「自分の為?」

美樹「うん、足りないものを補うの…知識や、考え方…お金もだけどね」

「2回も子供中絶して…」「散々、性欲処理させられて…」
「もう、普通の幸せは、私は望めないのよ…」

「だから、私だけの幸せを掴む為に…」

真樹「私だけの幸せ…」

美樹「そうよ…」

真樹「裏切られたら?」
「佳祐のときみたいに…」
美樹「可能性はあるわよね…」

美樹が俺を見た

美樹「今まで、雅治…嘘はついてないの…」
「やり方は強引で身勝手だけどね…」
「それに、ここまで知りすぎた女を、捨てるには、消すしかないものね」

真樹「消す?…」

美樹「消すなら、初めから消されてたんじゃないかな…わからないけど…」

雅治「なかなかの読みだな」
「なぁ、そろそろ寝ないか?」

美樹「そうね、寝ましょうか」

真樹「私、もうちょっと、お姉ちゃんと話したい…」
雅治「じゃあ、俺先に寝るから、美樹、真樹と寝ろよ」

俺は1人ベットへと向かった
 
 
 
昼前に、起きると、まだ、美樹も真樹も爆睡中だった
俺は2階で、ひと仕事してから3階に戻ると

美樹が起きて来て

美樹「おはょ…」
「あっ、そうだ、長谷川開発って、借金地獄らしいよ」

雅治「どこの情報だ?」

美樹「真樹が言ってたの、HMファンドって会社が有って、そこの身内らしいよ、長谷川の社長」

雅治「…名字が違うな…」「HMは、佳祐の会社の……」
「…それでか!…繋がったな…」
「婿養子や、養子縁組すりゃ、名字なんて変わる!」
「真樹を起こしてくれ!」
寝呆けてる、真樹を揺さぶり起こして、聞いた

真樹が母親から聞いた話しらしい 
ガセじゃなさそうだ

早速、部下に調べさせた

粉飾決算の恐れがあるな… 
 
もし、そうなら、…
 
勝機が見えたな! 
 

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