《MUMEI》
*
何か怠いなぁ〜…


頭が痛い…。
電信柱の痛みが…今更襲ってくるなんて予想外。



私は
ボーっとしながら窓の外を眺めていた。



………しかも眠い。



昨日寝たの何時だったっけ…。



「こら!!倉本!!話聞いてるのか??」




先生が馬鹿みたいに大きな声で私を呼んだから…




生徒たちは一気に私に注目。




ちょっと、先生の馬鹿!



私、恥ずかしいじゃん!!
地味な女の子が注目されるの苦手っていうのは基本でしょ!!



漫画読まないの!?




「いくら学年トップの成績でも…授業中の集中力が足りないんじゃなぁ…」




やだやだ!!
成績落ちたら、私の存在価値がなくなっちゃう――ッッ!!




「せっ先生……ちょっと頭が痛くて…」


「え??大丈夫か??」


「保健室……行ってもいいですか??」


「いいが……今日、養護の先生いないぞ?」


「平気です……ちょっと寝たいだけですから」





.

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