《MUMEI》
勝利への道
1月5日
俺は動き始めた

情報集めから裏付けまで

美樹と真樹にも手伝わせた
都内のオフィスに拠点を移し、寝泊りはプリンスホテルのスイートにした
治安を考慮してだ

長谷川からコンタクトがあったのは
翌6日

相変わらず高飛車な専務、長谷川 浩一に

俺は宣戦布告した

雅治「お前らと手を組むつもりはない」

浩一「残念だな、雅治も消えるか…」
勝ち誇ったような態度の
浩一だった

さて、消えるのはどっちだ!

俺に、尾行が付いた

部下に、乱暴な方法で、尾行を邪魔させ、
プリンスホテルのスイートに戻った
 
 
翌7日
兄、佳祐は、警察の事情調書を受けた…
今までは、婚約者の家の力も有ったのだろう…

俺の所に、元、婚約者から、電話が入ったんだ

婚約解消する、と、

その直ぐ後、長谷川開発に警察が

年末のオフィス荒らしの件だろう…

俺は、マスコミを使い、兄、佳祐のインサイダー取引と
HMファンドの粉飾決算をリークした

知人が居ると、助かるよ、マスコミに

テレビは、そのニュースで持ちきりだった

例の刑事に、愛ちゃんの件をリークし

一気に攻めた

一度火が点くと、後から後から、いろんな事が露見してきた

内部告発も出て来て、大きな騒ぎになった
 
 
美樹「ねぇ…これじゃ雅治も…危なくない?」

雅治「あぁ、もちろん、俺もヤバイだろうな…」

美樹「どうするの?」

雅治「何とかなるよ…」

案の定、警察から任意同行を求められた

美樹と真樹に、用賀のマンションに身を隠せと伝えて
俺は出頭した
 

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