《MUMEI》

「──ねぇ、ほんとに大丈夫なの‥?」

「ん、何がだ?」

「結構高かったみたいだけど‥」

「気にするなって、俺とお前の愛の証しだろ?」

「はぃ‥!?」

愛の証しって‥。

言っててハズくないのかな‥。

‥ないみたい‥。

「──少し休憩してくか。なっ、千代子」

「休憩‥?」

「ほら──前デート行った時待ち合わせした公園あっただろ?」


「あった‥けど‥」

「ここから近いしさ、寄ってかないか?」

「うーん‥」

「ジュース奢ってやるからさ」

「〜〜〜‥分かった」

絶対、

先生は折れそうにないし‥。

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