《MUMEI》 「黒田さん!!」 「え?」 ずっとクロを見ていた三島が、 クロに声を掛ける。 (何で僕の名前知ってんの?) 「よろしくお願いします!!」 「あっ… うん。 よろしく…?」 何で? そんな表情を浮かべながら挨拶を交わした。 「ビー!!」 体育館にブザーが鳴り響く。 「それでは!! 秀皇大学と海南クラブの練習試合を始めます!!」 「お願いします!!」 「お願いします!!」 … 「始まるみたいだよ!!」 「うん!!」 ギャラリーの注目が集まる。 … 試合の挨拶を済ませた2チームは、 先行後攻をじゃんけんで決めた。 じゃんけんの結果、 試合は秀皇大学ボールからになった。 ディフェンスの為に自軍側のコートへと向かう海南クラブ。 去り際に、 クロは三島の手に目が行く。 (ん…) 思わず2度見するクロ。 (…右利き?) 右手にテーピングを巻いている三島を見て、 三島が右利きであることに気付く。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |