《MUMEI》 俺のプレゼントも、 自分の両親からのプレゼントも、 那加は凄く気に入ったみたいだった。 「ねぇっ、外連れてって日向」 「ぇ」 俺は、 固まった。 「今‥からか‥?」 「ダメ?」 「───────」 今は、 10時。 もうすぐ、 消灯時間だ。 人目に晒される事はないけど‥ 簡単には、 抜け出せそうにない。 自動ドアは閉鎖されているから、 裏口の扉から出るしかない訳だけど‥ その鍵は、 ナースステーションにある。 それをどうやって拝借するかが、 悩み所だ‥。 前へ |次へ |
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