《MUMEI》
「男の子ならさ、先生の名前から取ってもいいかもね」

「俺の名前から‥？」

「うん」

「俺の、って言うと‥」

「詩って文字を取って──」

「詩‥？」

「郎でもいいかもだけどね」

「うーん‥」

「‥難しい、かもね‥」

なかなか、

思い付かない。

「詩‥、詩‥」

えっと‥。

「悠詩‥とか？」

「ゆうし‥？」

「悠々の〝悠〟に詩郎の〝詩〟」

「おー、いいなぁそれ」

「ほんと？」

「おう、それ確定だな」

「いいの？ マジで──」

「俺は絶対いいと思うし」

先生は、

ニッコリ笑った。

前へ |次へ
作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する
携帯小説の
無銘文庫