《MUMEI》

「手伝わなくていいのか‥?」

「うん」

「じゃあ──御守買ってやるよ」

「御守?」

「よしっ、神社行くかぁ」

「何で今から‥!?」

「思い立ったが吉日、って言うだろ?」

「はぁぁ‥」

「迷惑か‥?」

「──ううん、嬉しい」

そう答えたら、

先生は、

にぱっと笑って──

「それじゃあ早速行きますかぁ!」

意気揚々と、

歩き出した。

「ん‥、おーい、どうしたー?」

「ううん、今行く──」

何か、

先生の方が若いような気がする──‥。

「よっ」

「!?」

何‥?

浮いた‥!?

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