《MUMEI》

「う"ーん‥」

分かんないって‥。

「降参、か?」

久し振りに見る、

先生の悪戯っぽい笑み。

「あと20秒──」

「〜〜〜〜〜〜‥」

分かる訳ないじゃん‥。

「ヒントは──3文字」

「3文字‥?」

先生が、

あたしをお姫様抱っこしたまま降ろさない理由‥。

ヒントは3文字‥。

「3文字って‥‥‥」

大好き、

とか?

「ご名答♪」

「ぃゃ、まだ何も言ってないしっ‥」

「今のお前の表情で分かったから」

「‥‥‥そうデスカ‥」

「よしっ、じゃあ後で教えてやるな」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫