《MUMEI》
モモンガの話
僕は、モモンガをロープで縛りベッドサイドの出窓に放置した。


《扱いがヒドイぞ》


『誰のせいですか?』


モモンガはフーッと
溜め息を付いた。


《なあ…ラルム》


『……何ですか?』


《眠れぬのだ〜少し
話をしても良いか?》


『……どうぞ』
どうせ僕も目が冴え
てしまったし〜誰か
さんのせいで。


《私には四人の妃が
居てな…》


はっ?モモンガ〜一
夫多妻制でしたか?


《親の決めた婚約者
や政略結婚やらいて
な…

まあ父親もそうだっ
たから何人妃が居よ
うと皆平等に愛して
いたんだ…

均衡が崩れたのは四
人目に出逢ってから
だった

初めて自分から好き
になって…妃にした

子供も産まれて〜
最高に幸せだった。

皮肉なもんだな…
私は幸せ過ぎて周り
を見る事を怠ってい
たんだ、他の妃の気
持ちを思いやる事を
な…

気付いた時には手遅
れだったよ…》

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