《MUMEI》

「お〜い、宵!」

「ん〜? 何やどないしたん涼」





今、オレに話しかけてきたんが──水無瀬涼。





中学の頃からのダチやねん。





「宵、お前も一緒に売店行かね?」

「あ〜、オレ今日財布忘れてん」

「じゃあ──俺が奢ってやるよ」

「ええて、オレ飯食わんでも平気やから」

「食わねーでいると午後の授業ちゃんと出来ねーぞ、ほら」

「午後眠たなるんはしゃーないやんか〜」

「いーからほらっ、売店行くぞ〜っ」

「ちょっ、痛い痛いッ」




俺は涼に肩抱かれて──仕方なしに売店に向かった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫