《MUMEI》 「どれがいいかなぁ」 「合格祈願のはともかくさ‥何も安産のまで選ばなくても‥」 「けどやっぱり──必要だろ?」 「いつかは、ね」 「分からないぞ?」 「ハイ‥?」 どういう意味でしょうか、 それは‥。 「よし、これとこれにしよう」 「やっぱり安産のも買うんだ‥」 「おう♪」 「───────」 あたしはただ、 苦笑するしかない。 先生は御守を買ってから、 またあたしをお姫様抱っこして境内を出た。 「先生、あたし歩けない訳じゃないんだから降ろしてよ‥」 「いいだろ? 恋人なんだから」 前へ |次へ |
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