《MUMEI》

「でさ、お前卯月の事どう思ってんだ?」

「!?」





烏龍茶吹き出すかと思た。





「な、何言うてんねん‥」

「いや、お前よくアイツと吊るんでるじゃん?」

「まぁ、1年の時からの知り合いやからな──」

「ぇ、お前、アイツと付き合ってんじゃねーの?」

「オレは──卯月の護衛しとるだけや」

「護衛‥?」

「約束してん。『守ったる』て」

「約束‥?」

「せや」



あの約束をしたんは──アイツと出会うてから2週間が経った頃やった。

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