《MUMEI》 「‥ちょっとだけなら大丈夫かもって‥、でも‥お腹痛くなって‥」 「───────」 「‥ごめん‥」 「那加は悪くないだろ‥?」 「でも‥迷惑かけたじゃない‥。日向にも‥佳代子さんにも‥」 那加の声は、 震えて‥ どんどん小さくなって‥ 聞こえなくなった。 その途端、 嗚咽が聞こえ出した。 「那加‥?」 「っ‥食べちゃダメって‥分かってたけど‥」 「───────」 「あたしだって食べたいよ‥色々‥」 「‥‥‥‥‥‥‥」 ‥何て言葉をかけてやればいいのか。 ‥どう慰めてやったらいいのか。 分からなくて‥ 俺は何も言えなかった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |