《MUMEI》 『ひあああぁッ!!』 つい先程まで加奈子と笑い合っていた声が、悲痛な叫びに変わっていた。 ――― パンッ! 1発の銃声の後、その声は聞こえなくなった…。 『助けてく!』……パンパンッ! …パンッ! 残された客の命乞いの声を、一つずつ銃声が掻き消してゆく。 ――― チャリリ…ン……… 金属片を床にバラ撒いたような音が収まると、部屋の中はようやく静かになった…。 加奈子はテーブルの下で頭を抱え、震えながら息を殺すことしか出来なかった…。 前へ |次へ |
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