《MUMEI》

「──那加っ、ただい‥ま‥?」

「あっ、日向♪」

「那加‥?」

「あのねっ、見て!」

「ぇ、何を‥」

「ほらっ♪」

「‥な‥」





ひまわり‥?





首に、

赤いリボンが結ばれている。





「那加‥そのリボンって──」

「うんっ、日向があたしにくれた誕生日プレゼントのラッピングに付いてたやつ」

「何でひまわりに‥?」

「結んでみたら可愛いかも、って」

「───────」

「ね、可愛いでしょ?」

「ぁぁ‥」

「むッ‥何よその反応」

「ぃゃ、‥その‥」





知らなかった。





那加が、

あのリボンを取ってくれていたなんて。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫