《MUMEI》

朝まで、佳祐と一緒だった…
 
信じられない…自分で確かめなければ…
 
…知らない方が、良いことも…世の中にはあるのかもしれない…
 
 
帰宅した俺
 
美樹と真樹が、心配そうに、俺を見てる…
 
美樹「何があったの…」
 
真樹「様子が変だよ…」
 
雅治「…すまない…1人で考えたいんだ…」
 
俺は、部屋にこもった
 
 
引くなら今だ…
 
しかし、引いていい事なのか?… 
 
食事も取らず、日曜の朝になってた…
 
部屋から出る俺…
 
美樹「…何か食べる?」
 
雅治「あぁ、頼む、何でもいい…」
 
真樹「…大丈夫?…」
 
雅治「大丈夫だ、シャワー浴びてくる…」
 
髪も乾かさず、ベーコンエッグとトーストをむさぼった
 
コーヒーを飲み終え、俺は美樹を見た
 
美樹「…」
 
真樹を見た

真樹「…」

雅治「なぁ、美樹…」

美樹「なぁに?…」

雅治「俺のわがままに、まだ、付き合う気、あるか?」
美樹「…うん…」

雅治「…天国か、…地獄か…紙一重だとしてもか?」 
美樹「…私…他に行き場所ないんだよね…」
「雅治に付いて行くしかないの…」

雅治「…わかった…」

俺は、真樹を見た

雅治「真樹」

真樹「はぃ…」

雅治「頼みがあるんだ…」「聞いてくれるかな?」

真樹「うん」

雅治「何があっても、約束を守って欲しい、頼みなんだけど…」

真樹「…うん、わかった…」

雅治「…うん…じゃあ、早速…」
 
 
 
俺は、大介に連絡をして、大介の家に向かった
 
真樹、大介としばらく、生活してもらう
 
真樹「…」
 
美樹「真樹、大丈夫?…」
真樹「苦手なんだ…大介って人…」

雅治「一番安全な場所なんだ…」
「もし、俺や、美樹が、倒れたら……真樹、頼むぞ…」

真樹「うん、何があっても、約束は守る…けど…死んだりしないでね…」

泣き出す、真樹

雅治「大丈夫だ…簡単には、死なないよ」

美樹「…」

美樹が、唇を噛み締めてた
雅治「美樹も、避難してるか?」

美樹「嫌よ!雅治と居る!」
 
雅治「だったら、不安そうな顔するな…」
 
美樹「だって、何も話してくれないんだもん…不安だよ…」
 
雅治「黙って俺のシモベでいればいいんだよ」
「…」
「返事!」

美樹「はい…」
 
 
大介に、真樹を預けた
 
雅治「大介、真樹を頼むな…」

大介「はい」

雅治「当座の費用だ…」

大介に封筒を渡した

大介「…強敵なんですか?」

雅治「…まぁな…」

大介「例の場所に、揃えてあります…万が一のときは…」

雅治「助かるよ、大介…」
大介の手を握った

大介「雅治さん…」

雅治「真樹、頼んだぞ」

真樹「うん…」

美樹「じゃあ、真樹、またね」

真樹「お姉ちゃん」

真樹が美樹にしがみついた 
美樹「私達、今が一番仲良しだね…生まれて来てから…」

真樹「雅治さんのおかげだよ…」

美樹「そうだね…」

真樹「絶対、無事でね…」
美樹「真樹もね」
「行こう、雅治…」

美樹が車に乗り込んだ

雅治「じゃあ、行くわ」

手を上げ、俺も、車に乗り込んだ

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