《MUMEI》

「ホンマに変わってへんなぁ」

「‥‥‥だって‥」





私は泣き虫だから。





すぐに泣いて‥目を赤くして‥。





そんな私を──先生は『うさぎ』みたいって言ったっけ。





「先生は──『ナイト』ですよね」

「ん?」

「いつでも私を守ってくれて──助けてくれて」





先生は私にとって、ナイトみたいな存在なんだ。





今でもそれは変わらない。





その日溜みたいな笑顔も、優しい温もりも。





そんな先生を──‥私はいつの間にか好きになってた。





でも‥言えない。





どうしたらいいんだろう──‥。

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