《MUMEI》

タロウとは、おばあさんが飼っていた犬でした。


ご主人が亡くなった数日後に、ふらりとこの町にやってきた野良犬でした。


ハスキーに似た大型の身体に、目はウッドアイでした。片目がサファイアのような綺麗なブルーでした。


町の人皆が怯えていました。なぜならタロウは始め誰にもなつかなかったからです。


しかし、おばあさんの姿を見たとたん、タロウは恐い目付きを止め、おばあさんの家の前に一日中座っていました。


そんなタロウに、おばあさんも怯えることなく、タロウを自分の家の庭に入れました。




そして、野良犬だったタロウに、『タロウ』と名前を付けました。


それは、亡くなったご主人と同じ名前でした。

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