《MUMEI》
風使い
《ラルム…明日上手くいったら〜私の頼みを1つ聞いてくれないか?》


ギクッ…
何だろう?セクハラ
させろとか…


《バカモノ!お前〜
今、変な事考えただ
ろ?》


あっ…バレてる?


《全く…お前の力で
私を魔王宮まで飛ば
して欲しいのだ。

急がねば魔界が危な
いのでな…》


『僕の…力?って』


《お前…風使いの者
だろ?

ハートランド家は五
本の指に入る名門だ。

何故、こんな田舎に
燻っているのだ?》


『名門だったのは〜
親父の代までだ!

僕は落ちこぼれなん
だ。』


《ほう?落ちこぼれ
なのか?》


『僕は風を扱えない
ダメな奴なんだ!

だから〜モモンガくん君の頼みは聞けない』


そう言ったまま、ラルムは押し黙ってしまった。


《そうか?私にはお前の中にある『風使いの力』が強力に見えるのだがな?》

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