《MUMEI》 30分位かけて、 那加は食事を平らげた。 「ふぅ‥お腹いっぱい‥」 「凄いな、那加──」 「ぇ?」 「前なんか、一口も食べなかったのに──」 「しッ‥失礼ねっ、好きで食べなかった訳じゃないわよ」 「‥悪い」 「謝らないでよ」 「スイマセン‥」 「謝らないで≠チて言ってるでしょ」 「スイマ‥」 「──ぷっ」 「那加‥?」 那加は、 クスクスと楽しげに笑っている。 「あたしの言ってる意味、分かる?」 「ぁぁ‥」 謝るなって言ったから、 スイマセンって言ったんだけど── どうやらそれが、 那加には笑いのツボだったらしい。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |