《MUMEI》 「やっぱり日向って面白い」 那加は、 まだ笑っている。 「そんなに笑わなくても‥」 「いいでしょ? 笑う位」 「ぁぁ──」 そうだよな。 今まで那加は、 滅多に笑う事なんてなかったんだから。 だから── これでいいんだ。 「はぁ──疲れた‥」 「笑い過ぎてか?」 「うん」 苦笑しながら那加は言って、 お腹を擦った。 「お腹空いちゃったな──」 「ぇ」 昼ご飯を食べてから、 まだそんなに時間は経ってない。 けど、 那加はお腹が空いたらしい──。 前へ |次へ |
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