《MUMEI》
先生とチョコシロ
──昼休み。

静かな、

学校の屋上。

「──だぁからっ、そんなにかけたら食べらんないって‥!」

「大丈夫だって。──ほら」

「も〜‥」

かけ過ぎだってば‥。

「病気になっても知らないからね‥?」

「心配ご無用♪」

「──────‥」

まともに心配しなくていいか‥。

「なぁ千代子──」

「?」

「夏休み、楽しみだよなぁ」

「まだ7ヶ月も先じゃん‥」

「意外とすぐだぞ? 7ヶ月って」

「そうかなぁ‥」

長いと思うけど、

あたしは──。

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