《MUMEI》

眼を閉じて耳を澄ますと…



寄せては返す、さざ波の音…



森の木々のざわめき…野鳥の声…



懐かしい地球を思い起こさせる大自然の息吹が、テイラーを包みこんでいた…。




そんな自然の音の中…



『ウキャ!ウキャキャ!ウキィー!!』



どこからともなく、甲高い動物の鳴き声が聴こえてきた。



それはテイラーにも聞き覚えのある鳴き声だった。



地球のジャングルでよく耳にする、哺乳類のそれに似ていた。



『この星には猿までいるのか…』



テイラーは、初めて聞く地球外生命体の声に興味を引かれた。



そして宇宙船を降り、猿の鳴き声がした森のほうへと歩いていった…。



          :
          :

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫