《MUMEI》 眼を閉じて耳を澄ますと… 寄せては返す、さざ波の音… 森の木々のざわめき…野鳥の声… 懐かしい地球を思い起こさせる大自然の息吹が、テイラーを包みこんでいた…。 そんな自然の音の中… 『ウキャ!ウキャキャ!ウキィー!!』 どこからともなく、甲高い動物の鳴き声が聴こえてきた。 それはテイラーにも聞き覚えのある鳴き声だった。 地球のジャングルでよく耳にする、哺乳類のそれに似ていた。 『この星には猿までいるのか…』 テイラーは、初めて聞く地球外生命体の声に興味を引かれた。 そして宇宙船を降り、猿の鳴き声がした森のほうへと歩いていった…。 : : 前へ |次へ |
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