《MUMEI》
空娘の悩み
私、入原 空娘は、12年間生きてきて、まだ人間(ひと)を好きになった事がありません。
・・・これが今の私の悩み。空娘はお気に入りの土手で寝っ転がっていた。
はっきし言って空娘はモテる。背も高く、すらーっとしてて、手足も長い。それに顔も並み上だし、声も綺麗。街にでるとモデルかなんかにスカウトされるくらいだ。
だけど空娘はこれ以上無い幸せを求めている。(全くそれで十分だろ!?)
「恋がしたい。」
(はぁ?ふざけんなっお前はその外見でハーレムでも作ってろ!)
「言い過ぎだよ!幸!」
(はい。言い過ぎました。ごめんなさい。)
「はぁ。私何で恋が出来ないんだろう。」
(何でそんなに恋がしたいんだぁ?)
「知らないよ。でも友達とか好きな人ができれば毎日楽しくなるって言ってたんだよ。」
(ふーん。まぁがんばれ。)
「えー何それぇ!」
空娘は頬っぺたに空気を入れて可愛くふくらませて見せた。
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