《MUMEI》 監守の猿にしてみれば、餌をチラつかせて珍しい動物を服従させる腹づもりだったのだろう… そして、その思惑は見事に外れた…。 自分になびかない目下の存在から浴びせられた一言に、みるみるうちに猿の額に血管の筋が浮き上がった! 『人間の癖に、生意気な口をきくな!ウキィーッ!!』 猿の怒鳴り声が牢獄中に響き渡る…! 『ウキィ?どうしたんだ?』 監守の怒号を聞き付けた別の猿が現れた。 テイラーを捕えた狩人の一人……いや、一匹だった。 『ウキキキイィッ!コイツが舐めた口を利きやがったのさ! ウキキイィッ!人間の分際で、ふざけやがって!!』 監守は顔を真っ赤にし、ますます猿らしい顔つきになった。 前へ |次へ |
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