《MUMEI》
憎しみの炎
          :
          :



暴虐は、ようやく収まった…。



テイラーの口には、ベトベトの食料に猿達の小便が混ぜられたものが、無理矢理に押し込まれた。



テイラーは、咳こみながらそれを吐き散らしていた。



『自分の立場をわきまえるんだな…ウキキキ…』



猿達は笑い声を残し、鉄格子に鍵をかけて出ていった。



テイラーの瞼は腫れあがり、鼻や唇からは血が滲んでいた。



『糞。エテ公が…』



テイラーは、堪えがたい屈辱に下唇を噛んだ。

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