《MUMEI》
テイラーの逆襲
          :
          :



数時間後…



―――…ハァハァ…



監守の猿は、テイラーの牢屋の前にうずくまり、苦しそうに呼吸している…。



『ウキ?…おい、どうした?


どこか具合でも悪いのか?』



別の猿がその様子に気づき、監守の背中をさすった…。



『ウキキキィ…まさか…こんなことが……。』



監守は、うなだれたまま下腹を押さえているようだ…。


その身体は小刻みに震えている…。



『ふっふっふ……まさか、こんなに効果があるとはな…』



テイラーは牢屋の中で、したたかに笑っていた。

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