《MUMEI》 監守を介抱する猿は、棍棒らしき簡素な武器を腰にぶら下げている…。 どうやら衛兵のようだ。 『ウキィ?…お前、この男(猿)に何をした…?』 その猿はテイラーを見上げて問い唯した。 『ふっ…ちょっとした、おまじないさ…。』 テイラーは勝ち誇ったように衛兵を見下ろした。 『キィ…キィ…ううぅ…誰か…』 監守の猿は、かすれた声で呼びかける。 救いを求めているようだ…。 『ウキィ!しっかりしろ! 今、医者を呼んでやる…!』 『その必要は無い…』 衛兵の必死の呼びかけをテイラーの声が遮った。 前へ |次へ |
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