《MUMEI》 a habit「うっそ…」 「クロさんがスピードで負けんのかよ…」 … 「おぉ〜!! すげ〜ぞ1年!!」 海南クラブの応援をする赤高とは対象的に、 沸き上がる秀皇大学の生徒たち。 (やられたな… 速攻は見る人を魅了するし、 チームの士気にも大きく関わる。 …だから僕は、 絶対にそれだけは負けないって決めてたんだけどな。) 冷静な表情のクロだったが、 確実に敗北感を味わっていた。 「ナイッシュー三島!!」 「ど〜もど〜も。」 ディフェンスに戻る三島と、 センターラインでボールを待つクロがすれ違う。 「何でうちに入んなかったんすか?」 すれ違いざまに三島はそう呟いた。 (…?) 「ピ!!」 「ヘイ。」 ヤマトがクロにパスを回す。 「あっ…」 パスを受け取るクロ。 海南クラブの攻撃。 前へ |次へ |
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