《MUMEI》

「‥‥‥‥‥‥‥」





何か、

変なんだよな‥。





‥何が変なんだ‥?





「──────‥」





駄目だ‥

頭が回らない。





「ひなたぁ、ひまちゃんのおやつ足りなくなっちゃった──」

「ぁぁ‥今買って来る」

「どこまで‥?」

「近くにペットショップがあるからそこで──‥」





そう言って、

戸に手をかけた時。





「‥?」





何か、

グラリとゆれるような感覚がした。





そのまま、

目の前が‥

真っ暗になった。





「ひなた‥? ちょっと日向ッ」

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