《MUMEI》
株主総会
長谷川開発の残党が、佳祐の会社を、まだ、狙ってた…

俺は、佳祐から、譲り受けた株を含めると

1番の株主になる…

いや、1番は銀行かも…

まぁ、無下には出来ない存在なのは確かかな…

総会の前に、銀行と話をした…

俺が、役員にも、なるつもりがないと、伝えると…
銀行側も、戸惑いながらも、安堵感ある、顔になった
経営は、銀行主体で、再建して行く事で合意

俺は、筆頭株主として、見守ると…


委任状を書き、株主総会には、出席しない…
 
 
株主総会前日
 
俺は、美樹を連れ、シェラトンに向かった
 
美樹「佳祐……」

佳祐「久しぶりだね…美樹…」

美樹「どうなってるの?」
美樹が俺を見た

美樹の質問に答えず、ソファーに腰を落とした…

佳祐「見付かったかい?」
雅治「…いや…」

佳祐「…そうか…」

沈黙が続いた…
 
 
雅治「会社は人出に渡す…」

佳祐「お前の好きにしろ…」

美樹「…なんなの…どうなってるの?…」

佳祐「雅治…これを、渡しとく…」

雅治「…黙って受け取った…」

佳祐「十分…気を付けろよ…」

雅治「わかってる…」

また、沈黙になった…
 
 
佳祐「美樹…座ったらどうだ…」

美樹「…」

美樹が、ソファーに腰掛けた…

佳祐「美樹に、話したのか?」

雅治「いや…話してない…」

佳祐「美樹、詰まらない話しだが、聞くか?」

美樹「ええ…うかがうわ…」

佳祐「日本が戦争に負ける前にな…ある、計画があったんだ…」

「今の韓国や、北朝鮮まで、新幹線が通る…」

美樹「?」

佳祐「その頃から、ある、組織があってね…」

美樹「何の話しよ…」

雅治「その、組織の何人かが…今の日本を動かしてるんだよ…」

美樹「…」

佳祐「勿論、全てじゃない…」

雅治「けど、政治や経済に、大きな影響力をもっているのは確かな事だ…」

佳祐「俺の、祖父は、その組織に関わっていた…」

美樹「…」

佳祐「父は、前に出ず、おとなしくしていた…」
「平和主義者だし…」
「バブルもあり、金に不自由しなかったからな…」

佳祐「俺は、秘密を知ってしまったんだ…」
「公に出来ない、大昔の秘密をね…」

雅治「そいつらは、それが公になると、困るんだよ…」

佳祐「太刀打ちするには、力がいる…」
「政略結婚や、長谷川も、その為だった…」

美樹「そんな、大昔の犯罪だかなんだか……時効じゃないの?…」

佳祐「法律的にはな…」

雅治「が、世間は許さないよ…」

美樹「…なんなの?…」

佳祐「奴らは、その証拠になるものを、探してる…」「祖父が持ってたらしいからな…」

美樹「……」

佳祐「詰まらない話しだったろ?」

佳祐が笑いながら言った

佳祐「雅治、タバコを一本くれよ…」

佳祐にタバコを渡した…

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