《MUMEI》

佳祐「美樹、火を着けてくれ…」

美樹が佳祐のタバコに火を着けた

美樹「会社も、資産も無くして、どうするの?」

佳祐「俺を心配してるのか?」

美樹「心配なんかしないよ…疑問なだけ…」

佳祐は深くタバコを吸い、大きく吐いた

佳祐「見るか?…」

美樹「何これ…」

診断書…… 

美樹「なっ!…」

佳祐「末期癌……もう、長くないんだよ…」

美樹「…」

佳祐「散々、好き勝手してきたからなぁ…」
「報いかな…」

美樹「…」

佳祐「ざまぁみろって、感じだろ」

美樹「…そうね…」

佳祐「ふっ…美樹にガキ産ませとけば良かったかな…」

美樹「お断りよ…」

佳祐「だよなぁ」

佳祐は笑いながら言った

佳祐「刑務所入るぐらいなら、死んだ方がマシだしな…」

美樹「……」

佳祐「なぁ、雅治…美樹と2人で話がしたいんだ…」
雅治「かまわんよ…」

美樹「……」

雅治「強制はしない、美樹が嫌なら断れ…」

美樹「……」

佳祐「大丈夫だよ、襲ったりしないぜ……薬のせいか、立つモノも立たないから、安心しろ」

美樹「…わかったわ…話しぐらい、聞いてあげるわよ」

雅治「ロビーに居る」

そう言い残し、部屋を出た…
 
 
 
2時間ぐらい経った頃、美樹がロビーに来た…
 
雅治「帰るか?」

美樹「…うん…」

無口な美樹だった…


帰宅した時

美樹「雅治、あのね…」

雅治「佳祐に抱かれたのか?」

美樹「……うん…」

雅治「…そうか……」

美樹「………」

雅治「複雑な心境だな…」「元々は、佳祐の女だったのにな…」

美樹「…嫉妬する?」

雅治「……多少な……」

美樹「…でもね…変なの…」
雅治「何が?」

美樹「裸を見せてくれって…頭下げられたの……」

雅治「…」

美樹「…佳祐…立たなかったのかな…」
「ずうーっと、舐めてた…私には、何もさせず…」

雅治「どこを、?」

美樹「…わかるでしょ…」
雅治「言えよ」

美樹を乱暴に脱がせていった

全裸にして、立たせた

美樹「……」

雅治「どう、されたんだ?」

美樹「私は…立ってただけ…」
「…胸や、あそこ…お尻とか…ずうーっと舐められてたの…」

雅治「逝ったか?」

美樹「…軽く…ね…」

雅治「そうか……」

美樹「帰りぎわ、鍵を渡されたの、雅治に渡してくれって…」

「私に、ありがとうって言ったのよ…」

「なんか…調子狂っちゃう…」

雅治「……」

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