《MUMEI》
サボり?
チャイムがなっても柳田は戻って来ず、結局4時間目は欠席扱いされた。

「どうしたんだろうね、柳田君…」
いつもの様に一緒に昼食を摂るため真由子が来た。
「さぁ…早退とか?」
自分の弁当を取り出そうと、鞄をあさりながら適当に答える。
「そんな訳ないじゃん!鞄あるもん。」
「だね。……あ!」
「何?心当たりあるの?」「いや…」
私は鞄をあさるのを止め、溜息をついた。
「弁当忘れてた…ゴメン!購買行ってくるわ。」
「え〜!!もうお腹空いてるのにぃ。」
「先食べていいから。」
私はそう言って教室を出た。視界にチラッと未だ戻っていない柳田の席が入った。
ほんと、何やってんだろ…

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