《MUMEI》 「‥っ?」 何か、 近くが騒がしいような気がする‥。 「どうしよう‥どうしようこれっ‥」 那加の声だ‥。 ‥何があったんだ‥? 「那加‥どうした‥?」 「!!」 那加は、 ビクッと肩を上げて俺を振り返った。 「日向っ‥何で起きるのよッ」 「ぇ‥何か那加の声がして‥」 「日向は寝ててよっ」 「‥何かあったのか‥?」 「何もないわよっ、いいから寝てて」 「──ほんとに‥」 「しつこいわねっ、いい加減にしないと枕投げるわよっ?」 「そ‥それだけはご勘弁を‥」 「じゃあ寝て」 「ハイ‥分かりました‥」 前へ |次へ |
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