《MUMEI》 「──日向君、具合はどう?」 「‥ぁ‥ハイ、少し熱下がったみたいで──」 「でもまだ37.9もあるの」 「7度台に下がったのね──良かった」 「那加が色々面倒見てくれてるんで‥」 「──ありがとう、那加ちゃん」 「あたしは何もしてないってば‥っ」 「でも──日向君には大助かりみたいよ?」 「〜〜〜〜〜〜‥」 那加は照れて、 俯いた。 「日向のばか‥」 「───────」 「‥何がおかしいのよ‥」 「ぃぇ‥、スイマセン‥」 那加がぶっきらぼうな態度を取るのは、 照れた時だ。 照れているのを隠す為──。 そんな那加も、 俺は好きだ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |