《MUMEI》

「見・な・い・でって言ってるでしょっ」

「!!ッ」





枕攻撃、

再び‥。





「那加‥痛いって本気で‥」

「日向があたしを見るから悪いのよ」

「ハイ‥スイマセン‥」





そういえば──

昔から那加って照れ屋だったよな‥。





人見知りが激しくて、

いっつも俺の背中に隠れるみたいにしてたっけ──。





「日向、何にやけてるの?」

「!! に‥にやけてなんか──」

「あたしに嘘つく気?」

「ぃぇ、とんでもございまセン‥」

「何で片言になるのよ、語尾が」

「ぅぅぅ‥」





那加の目は、

誤魔化せないらしい‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫