《MUMEI》 「そう‥ですか‥?」 「せや。今かて結構喋っとるで?」 先生はニッコリ笑って──私の頭を撫でてくれた。 「大丈夫や、安心しぃ」 「ぇ」 「オレが──お前を守ったる」 「──はい」 凄く安心する。 先生が、側にいてくれると──。 「ええ天気やなぁ」 「そうですね──」 透き通った碧い空。 「なぁ、卯月‥」 「ん‥?」 「オレな、言いたい事あんねんけど──」 「はい‥、?」 その時、風が吹いて──会話が途切れた。 「───────」 「また今度話すな」 「‥ぁ、はい」 「ごめんな‥?」 「──いえ。じゃあ‥また今度」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |