《MUMEI》

「碧依〜、どうしたの?」

「ぇ‥?」

「碧依は悩むと頬杖突くからすぐ分かっちゃうんだよね〜」

「そ、そうなの‥?」

「そうだよ?」

「そっかぁ」

未玖は、すぐに私が何を考えてるのかが分かるんだ。





私が、先生の事で悩んでいる事も‥。





「碧依さ、やっぱ告ってみたら?」

「う‥ん‥」





告白したいのは山々なんだけど‥、どうしても勇気が出ない。





それに、告白出来たとしても‥先生と生徒の私が付き合えるかなんて分からないし‥。




結局私は、恐がってばかり。





この気持ちを伝えられたら、どんなに楽になるだろう──そう思っていながら‥。

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