《MUMEI》 「何となくって何よ──」 「ほんとに熱があるなんて全然思ってなかったし‥」 「もぉ‥」 那加はほっぺたを膨らませた。 「日向のばかぁ‥」 「‥ぇ‥」 「自分の体じゃない。何で分からないのよ」 「何で、って‥」 何でだ‥? 何で分からないんだ‥? 自分の体の事なのに。 「おかしいよな──」 「ひなた」 「ぇ」 「いいよ、買って来ても」 「ぇ」 「ジュース」 「でも那加──」 「日向、思ってたより元気そうだし」 「───────」 「ほらっ、行くなら早く行って来て。あたしの分も忘れないでね」 前へ |次へ |
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