《MUMEI》

「な‥何よっ、今のはクシャミなんかじゃないからねッ」

「ぇ、でも‥」





くしゅッ≠ト‥。





「‥那加、ちょっと頭貸してみろ」

「!? ちょっと何す‥」

「‥‥‥まずい‥」

「何が?」

「‥移したかも知れない‥」

「何を?」

「俺の風邪‥那加に」

「別にいいわよ、日向の風邪ならありがたくもらってあげるから」

「‥ぇ‥?」





何言ってるんだ‥?





「あたし、風邪ならすぐに治るから」

「───────」

「日向も知ってるでしょ?」

「‥ぁぁ‥」





那加は、

風邪の治りが早い。





軽いものなら、

1日も休めば治ってしまう。





風邪を引くと長い俺は、

それがちょっぴり羨ましい。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫