《MUMEI》

「お話しましょうか」
ルナは膝に拳を置いた。

「アンタに言うことは無い」

「アンタなんて、またまた、ルナでいーって。」
笑いを含みながらなづきを見る。

「か な や く ん には!言うことはありませんよ!つってんの!」
なづきの眉間は臨界点を突破していた。

「あの話しよう。

“もしも地球が終わってしまうならどうする?”

マゼンダは?」
彼のマイペースは崩れない。


「なんだっていいよ
アンタ勝手に話してて」
素っ気ない態度。

「もしかして怒ってる?」

「怒ってない!」

「怒ってるよね」

「怒ってるとあらぬ疑いがかかったことに怒ってる!」
なづきは精神的に疲れた。ルナのことを気にしていると悟られたくないから、
仕方なく
話に乗ってやる。

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