《MUMEI》 「ひーなーたーっ」 「‥!?」 いきなり呼びかけられて、 驚いた。 「な‥那加、どうした‥?」 「『どうした‥?』じゃないわよ、さっきから呼んでるのに全ッ然返事してくれなかったじゃない」 「‥ぁ‥悪い、全然気付かなかった‥」 「む〜〜〜ッ‥」 「な‥那加‥それ反則‥」 「反則じゃないもん」 「反則だって‥」 「反則じゃない」 「反‥」 丁度その時、 ノックがした。 佳代子さんが、 那加のお昼を運んできたんだ。 「───────」 正直、 助かった≠ニ思った。 前へ |次へ |
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