《MUMEI》

ほんまは、言いたいねん。





お前が好きや、て‥。





けどな‥、オレは教師やねん。





お前は生徒や。





分かるやろ‥?





お互い‥好きになってもうたらあかん関係なんや、て‥。





「眞野先生」

「っ、何や‥?」

「やっぱり‥駄目なんですよね」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「分かってます‥。駄目だって──‥」

「卯月‥?」

「──ありがとうございました、聞いてくれて‥」

「卯月、待ってくれ」

「──ごめんなさい」





卯月は、それだけ言うて‥行ってもうた。

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