《MUMEI》

空腹をその辺の携帯バランス食品で済ませた。

遅刻しそうな朝はこうして切り抜く。

彼と同棲してたころはそうもいかなかった。

無理矢理起こされて、飯炊きしておかずを最低三品作らされて出勤したものだ。

尽くし過ぎたな。
あんなフリーターなヒモ野郎に……やば、泣きそう。



でも、私は別れた直後は気付けなかった。

いつもそうだ、言葉にして誰かに聞いてもらって初めて知る。




本当は目立たないように生きることが不満だった

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