《MUMEI》
空腹をその辺の携帯バランス食品で済ませた。
遅刻しそうな朝はこうして切り抜く。
彼と同棲してたころはそうもいかなかった。
無理矢理起こされて、飯炊きしておかずを最低三品作らされて出勤したものだ。
尽くし過ぎたな。
あんなフリーターなヒモ野郎に……やば、泣きそう。
でも、私は別れた直後は気付けなかった。
いつもそうだ、言葉にして誰かに聞いてもらって初めて知る。
本当は目立たないように生きることが不満だった
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫