《MUMEI》

私は、休み時間を使って‥先生に手紙を書いていた。





ただ、一言好き≠ニ言っても、ただでさえ近付きにくい関係なのに‥先生を戸惑わせてしまうだけだ。




ちゃんと、気持ちを伝えないと‥そう思って、手紙を書く事にした。




「未玖、これ読んでみてくれる‥?」

「ぇ、手紙?」

「うん、先生に──」

「碧依の気持ち、そのまま書いてあるなら──それでいいんじゃない?」

「私の気持ち‥そのまま‥?」

「うん。眞野っちなら分かってくれるよ」

「──うん」

「よしっ、じゃあその手紙どうやって渡す?」

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