《MUMEI》

「‥‥‥はぁ‥」





もうそろそろ夕飯の時間だな‥。





というか那加‥

物音一つ立てないけど‥

大丈夫‥

だよな‥?





とにかく、

探すしかないか‥。





「でもな‥」





もう隠れる所なんかどこにも‥。





「‥?」





待てよ‥。





──更衣室。





「‥‥‥‥‥‥‥」





そうっと、

扉を開く。





「那加──‥いるか‥?」





返事は、

ない。





「──ここでもない、か‥。‥‥‥ん」





何だ‥?





何か掃除ロッカーの扉に挟まって‥。

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