《MUMEI》

「うーん‥」





どうやって渡そう‥。





「机に‥入れる訳にはいかない‥よね」

「直接渡しちゃえば?」

「ぇ」

「だってその方が確実じゃん?」

「そうだけど‥」





直接って‥かなり緊張する‥。





「よしっ、眞野っち探しに行こ♪」

「ぇ、本当に渡しに行くの‥?」

「だってその為に書いたんでしょ?」

「うん‥」

「だからさ、ちょっと頑張ってみようよ」

「‥うん」





眞野先生に渡さなきゃ。





せっかく書いたんだから。





読んでもらいたくて書いたんだから。

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