《MUMEI》

「‥ぁ‥」





いた‥。





‥けど‥。





「((どうしよう‥))」





やっぱり近付きにくい‥。





「眞野っちー♪」

「未玖!?」





何で呼んじゃうの‥?





「お‥星野やんけ。どない‥し‥」





 先生が、私に気付いた。





「卯月──」

「ぁ‥あのっ、先生‥」





‥手が、震える。





‥体中の血が、ドクドクと波打っているような感覚がする。





「これっ‥」





やっとの事で差し出した、封筒。





「‥受け取って‥もらえますか」

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